ストレージ筐体

製品 筐体
業界 通信
材質 SECC
サイズ 750x940x1800
加工工程 FR曲げ、IG溶接、組立

大型のストレージ筐体の製作事例です。こちらの製品の特長は、デザイン性を重視した緩やかなR形状のフロントカバーです。フロントカバーR形状は、100回以上のFR曲げを行うことで作られています。一度のプレスで成形するのではなく、FR曲げというわずかな角度をつけて少しずつ送る作業を、一つのパーツに対し100回以上繰り返すことで、滑らかな曲面を生み出しています。FR曲げは最初の1回目の角度がわずかでも狂うと、最終的な形状が大きく崩れてしまうため、高い精度が求められます。
またこちらの正面のカバーは、2枚の板金をつなげているものです。別々に曲げ加工してしまうと、それぞれの微細な誤差により、組み立てた際に曲面のラインが合わなくなってしまいます。そのため、曲面のラインが合うよう、まとめて曲げ加工を行っています。

また曲げ加工を行った際は、曲げた際に発生する金型の跡(白い線)の色の濃淡を目視で判断しながら加工を進めました。色の変化を見ながら、1回ごとの曲げをコントロールすることで、ご依頼通りのR形状に仕上げています。