当社の独自技術でカラー鋼板の溶接痕を無くし、外観品質を改善
Before 樹脂フィルム鋼板のスポット溶接で発生する「白い焼け跡」
塗装工程を無くすために樹脂フィルム鋼板(ヒシメタル鋼板)を使用していましたが、インダイレクト方式のスポット溶接時に、表面の樹脂フィルムが焼けてしまい、白い跡(画像の赤い〇)がついていました。このスポット溶接痕を無くし、外観をよりきれいにすることが課題でした。
After 独自の溶接技術で、焼け跡を最小限に!
そもそも樹脂フィルム鋼板は、表面のフィルムが電気を通さない絶縁体となるため、一般的なスポット溶接では安定した溶接を行うことが困難です。
そこで当社は、インダイレクト方式を応用した独自の手法を用いることで、表面樹脂の焼け痕を最小限に抑え、従来は避けられなかったスポット溶接の痕を、ほとんど見えなくすることができました。
こちらの技術の詳細についてお伝えすることは難しいですが、結果的に製品の品質を一切損なうことなく、外観品質を向上させることができました。
このように、精密筐体・フレームファクトリーを運営する佐藤電機製作所では、樹脂鋼板やカラー鋼板の外観品質を損なうことなく溶接を行うことが可能です。樹脂鋼板やカラー鋼板を用いた製品においても改善提案の実績が多数ありますので、コストダウン・納期短縮・品質向上を実現したい方は、ぜひ一度当社にご相談ください。
ポイント
インダイレクト溶接は、樹脂鋼板にも適応可能な抵抗溶接方法です。
電極を被溶接物の片側に直接当てず、治具や電極ホルダーを介して電流を流すため、表面を傷つけずに溶接することができます。この特徴により、塗装やメッキが施された部品、意匠面を含む製品などでも確実な接合が可能です。
また、構造がシンプルで設備コストも抑えられるため、小物部品や薄板の溶接に効率的です。
こちらの製品の場合は、インダイレクト方式を使用した際の溶接痕が発生していたため、インダイレクト方式を応用した当社の独自技術で対応いたしました。