溶剤塗装から粉体塗装への仕様変更によるコストダウン・環境対応について

Before

昨今の原材料費および加工費の高騰に伴い、塗装に関する費用を抑えたいというご要望を頂きました。

After

現行の溶剤塗装から粉体塗装への変更をご提案いたしました。
溶剤塗装では、被塗物に付着しなかった塗料はすべて廃棄処分となりますが、粉体塗装は付着しなかった塗料の粉を回収し、再利用することが可能です。
塗料材料自体のkg単価は溶剤よりも割高になりますが、塗着効率の良さと再利用による廃棄ロスの削減により、ロットがまとまればトータルコストの減少が見込めます。
また粉体塗装は有機溶剤を使用しないため、VOCの排出がありません。環境規制への対応や、作業環境の改善および企業の環境配慮が必要な場合、有効な塗装方法です。

ポイント

粉体塗装とは、有機溶剤を使わず、微細な粉末状の塗料を静電気で付着させ、加熱・融解して塗膜を形成する方法です。
環境に優しく、非常に強靭な塗膜を作れるため、ガードレールや自動車部品、オフィス家具など、私たちの身近な金属製品に広く使われています。
キズ、衝撃、薬品、サビに非常に強い塗装のため、強度が求められる金属部品や、屋外で使用される製品に多く利用されています。